漫才コンビ、爆笑問題の太田氏(53)が先月30日にフジテレビ系お笑い特番(生放送)「ENGEIグランドスラム」の終盤、「盛り上がった際に床に広がったケーキのクリームですべり転倒、側頭部を強打して休養していた。」と日刊スポーツのWEB版が報じた。
私はそのテレビ番組を視聴していないので詳細は分からないが、太田氏のことだから相当エキサイトして勢い余ったのだろう。とにかく、復帰できて一安心。
バラエティ番組では、演出にクリームやローションなどの滑りやすいモノを使うことがあり、それが床に散らばって出演者が滑って転倒するシーンは以前から見慣れた光景である(お笑い芸人の中には、率先して滑りに行く人もいるが・・・)。
一視聴者としてそれはそれで楽しませてもらっているが、出演者がウケを狙うためではなく、ガチで滑って転倒することがある。誰がどう見ても「危ない転び方(打ちどころ)!」を散見したこともある。
足元の摩擦抵抗が極端に低い状態だと、転倒する方向・角度・体勢を感知できる間もなく、受け身も間に合わずに体を床にまともに叩きつけることになる。
頭部を打てば脳への影響だけでなく頸部や脊髄を損傷することもありうる。また、年齢や疾病によっては、たとえば大腿部の骨折が「寝たきり」「褥瘡(じょくそう)≒ 床ずれ」「肺炎」「認知症」「抑鬱」「筋肉の減少や体力低下」を招くこともある。
※大腿骨頸部骨折は高齢者に多い骨折の一つである。また年齢を問わず、骨粗鬆骨が原因の骨折部位では「足の付け根」「手首」「腕の付け根」「椎骨」が多い。
※大腿骨頸部とは、およそ「足の付け根」あたりのことで、股関節を支える「大腿骨頭」のくびれた部分を頸部という。また、骨折の仕方は大別すると、大腿骨頸部の内側が折れる「大腿骨頸部骨折」と、外側部が折れる「転子間(大転子と小転子の間)骨折」とがある。
「たかが転倒、されど転倒」・・・日ごろの生活でも気を付けなくては。
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