「不妊治療に鍼灸治療の効果は期待出来ますか？」と質問される事があります。
「できる」「できない」という二者択一的な回答は誤解を招く恐れがあるため避けていますが、試してみる価値はあると筆者は考えます。
考えたり悩むのではなく、まずは専門医の診察を受ける事をおすすめしています。
間違っても書籍やネット情報だけを参考にするのはよくありません。
ましてwikipediaを鵜呑みにするのはＮＧです。さらに、「参照元wikipedia」などとしているネット情報やブログは、そのサイトやブログそのものが信憑性に欠く情報とぐらい思っていいでしょう。
筆者はメディア業界（出版社とネットニュース）での仕事経験があるだけに、文字情報のメリットとデメリットを理解していると自負しているため、患者さんにもそういったアドバイスをすることがあります。
鍼灸治療を試みる価値があると考えるのは特に「ストレス解消」「全身のバランス調整」「代謝や循環の促進」を目的にしたものです。
「な～んだ」と思われてしまうかもしれませんが、検査結果で男性と女性のどちらにも決定的な原因が見つからない場合や男性の性機能的（特にＥＤ：勃起障害）問題は、精神的にも肉体的にも健康であることが大切な要素になるためあなどれません。
西洋医学（現代医療）は検査結果の数値などを参考に「正常か否か」を健康状態のベンチマークにする傾向が強いのに対し、東洋医学は個々の体質など個体差を鑑みて健康状態を考え、全身のバランスと自然治癒力の向上をはかることを目的に治療方針を立てます。
また、現代の鍼灸治療は西洋医学（解剖学や生理学）と東洋医学の両面から治療方針を立てたりもします。
悩んでいるなら、まずは専門医の現代医療による検査を優先すべきでしょう。
いきなり医師の診察に不安感や抵抗感を抱くという人は、当院のような鍼灸あマ指師に相談してみるのもいいでしょう。
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＊リライト：2020年1月21日