「ヒトの器官で最大の器官が新たに発見される」という見出しで、2018年3月29日にニューズウィーク日本語版が報じた。
記事によると、米ニューヨーク大学医学部を中心とする研究プロジェクトが、皮膚の下にある特定の層が結合組織であると考えられていたものが、実は体液を満たして相互が連結し合い、全身にネットワーク化されたものであって、科学誌に研究論文として発表。
それを「間質という新たな器官として定義すべき」として世界で初めて提唱したという。
1年以上前の情報とは・・・知らなかった。
そもそも生物のからだは細胞からできている。細胞は組織を構成する。組織には「上皮組織」「支持組織」「筋組織」「神経組織」などがある。
さらに組織が組み合わさり、特有の働きをするようになったものを器官と呼ぶ。そして同じような器官が集まり、互いに連携をはかるようにまとまったものを器官系と呼ぶ。
これまで、体重のおよそ16%を占めるといわれる最大の器官が皮膚と考えられてきたが、その間質なるものは「体重のおよそ20%におよぶ体液で満たされ、エラスチンとコラーゲンの2種類のタンパク質からなる構造になっている」という。
「”衝撃緩衝材”のような役割りをになっている」と、機能についても触れていた。
東洋医学は「エビデンスが少ない」などと言われることが多いが、エビデンスというものはそもそも絶対的なものではないと考えている。
特に技術の進歩が著しい現代においては、科学の分野においてですら、「昨日の常識が今日の非常識」になりうるのである。
情報には敏感にならなくてはと痛感した。
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