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ツボの紹介・・・肩の痛みに!

 筆者の体験をもとに、個人的には効果があると感じているツボを紹介する。

 

 今回は「五十肩」や「肩関節周囲炎」など肩の痛み。

 

 筆者が肩の痛みというものを初めて実感したのは40歳を過ぎたころ。それまで「肩が上がらない」「肩を回すと痛い」といった感覚がどのようなものか分からなかった。

 

 「五十肩」や「肩関節周囲炎」など肩の痛み。肩の痛みに効果的といわれるツボはたくさんある。代表的なツボには巨骨(ここつ)、肩髎(けんりょう)、肩内稜(けんないりょう)または肩前(けんぜん)、肩貞(けんてい)、臑兪(じゅゆ)・・・他。

 

 いずれも効果があると感じているが、押すとかなり痛くて、残痛を生じたりすることがある。

 

 筆者が使う足のツボ「中平穴」も響くが、肩まわりのツボほど残痛感は生じない。

 

 このツボは中国のサイトで見つけた。筆者は中国語を学んだ経験があるため、中国のインターネットサイトを使って学習することがある。

 

 中平穴の位置は足三里の下1寸または1.5寸と出典によって異なる。他のツボ同様に触診して硬結などを感じ取れる場所で良いだろう。

 

 足三里は、ツボに興味がある人ならば知っているであろうというぐらい有名なツボで、松尾芭蕉の「奥の細道」にも登場する。詳しくはネット検索すれば出てくる。その足三里から約2.5~3.5㎝ほど足先側に下がった部分が中平穴である。

 

 効能としては、血圧低下、血管拡張、胃腸調節ほか。主治として五十肩、日本語で言う肩関節周囲炎、帯状疱疹、肋間神経痛・・・ほか、腰痛にも効くとされている。

 

 合谷や足三里と同類の、およそ何にでも効くとされる「万能穴」のようなツボだが、特に肩の痛みを和らげるのに良いとされている。

 

 中平穴の圧痛感は鈍い痛み。そして、中平穴ならば押圧を一定に保ちながら、肩や肩甲骨を無理なく可動域いっぱいに回すことができる。

 

 私は中平穴を知ってからは、足三里の代用穴として使うことがある。というか、触診して患者さんに確認すると足三里よりも反応が強く出る場合が多く、結果的に中平穴になっていることがある。

 

 ちなみに、中平穴からさらに下ると欄尾(らんび)、上巨虚(じょうこきょ)・・・などのツボがあるので試したが、痛みが緩和するような実感を受けなかった。

 

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