ストレスが原因になる症状や疾患はさまざまです。最近では首・頸部の痛み、肩こり、腰痛に心理社会的ストレスがかかわっている場合があるとも言われています。「風邪は万病のもと」といわれますが、ストレスもまた万病のもとになると筆者は考えています。
さらに、ストレスは染色体レベルにまで影響を及ぼしているのではないかという研究報告もあります。
数年前にNHKのテレビ番組でも取り上げられた、細胞分裂に関わる働きをする「テロメア」という細胞の染色体の端に存在する化学物質もそのひとつです。
テロメアもまたストレスの影響を受けることで、老化の促進や健康に良くない影響を及ぼすというのです。
では、どのようにしてストレスを抱えないようにするかというと、よく耳にしたり書籍で目にするものには「自分から積極的に元気にあいさつ」「仕事の悩みは早めに上司や周囲に打ち明けて相談」「ノートにストレスや悩みを書き出す」・・・などがあります。
また、意識にのぼらないものには気候変化などで受けるストレスがあります。気温や気圧などの変化に対し、生体の内部環境を整えるために、細胞は活発に活動しているのです。
そして、誰にでもできる手っ取り早くて、最も大切なストレス対策は睡眠です。どうしても夜に睡眠をしっかりとれないようであれば、昼寝などをするのが望ましいです。
そして、あまりにも神経が高ぶってしまうようであれば、交感神経の興奮も要因のひとつと考えられます。ぬるめのお湯にゆっくり浸かり自律神経の調整を図るのもいいでしょう。また、マッサージや鍼もストレス解消や睡眠障害に効果が期待できるのでおすすめです。
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*リライト:2020年4月16日