頭痛は原因やメカニズムが完全には解明されておらず、精神的な要素も関与しているのではないかとも考えられています。
頭痛は「一次性(機能性)」と「二次性(症候性)」に大別され、鍼灸治療やマッサージによる痛み緩和の効果が期待できるのは一次性です。
・一次性(機能性): 緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など
・二次性(症候性): クモ膜下頭痛、脳腫瘍、髄膜炎、慢性硬膜下血腫、緑内障、副鼻腔炎など
これらを自分で判別できるかというと、なかなか難しいところもあります。せめて軽視しない方が良い症状とはどういうものかというと・・・。
・普段の痛み方と明らかに違う
・悪心嘔吐を伴う
・同じような痛みが最近6カ月以内に生じ始めた
・頭を打った覚えがある
・意識障害をともなう
・時間経過とともに悪化している
もちろん、これ以外にも緊急性や命の危険性が高い頭痛の症状はあります。
一次性(機能性)頭痛に属する片頭痛で、誤った対処をしている人がたまにいます。それは入浴です。
片頭痛は血管が拡張されていることが原因の一つと考えられています。だから、ストレスから解放された時に生じやすいともされ、「週末頭痛」と呼ばれる症状に見舞われる人がいます。
ストレス解消に入浴は効果的です。ただし、片頭痛の時には拡張した血管をさらに広げてしまうため逆効果になります。片頭痛が生じたり、前兆の「閃輝暗点」があらわれたら・・・。
・光、音、臭いなどの間隔を抑制(部屋を暗くしたり目を閉じる。音を消すなど)
・安静にする
・コメカミや頸部を冷やす
いつもとは明らかに違う症状でには留意した方がいいものです。
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・頭皮鍼