長期にわたって腰痛治療を続けている人の中には「痛みに慣れた」と言う人もいます。
痛みとつき合えているということでしょうから、その人なりに納得出来ていれば何も言う事はありません。
一方で「年齢を重ねるにつれて、痛みが強まるだけでなく頻繁になってきているからどうにかしたい」と訴える人の方が多いです。
年齢を重ねると人体の組織や細胞の働きが弱まるのはさけられません。自由が利かなくなると無理な動作や姿勢をとるために、他の筋肉や関節が代償運動するなど、体全体のバランスを崩しやすくなります。
特に腰痛をはじめとする原因が特定できない慢性的な痛みは、長い目でみると「上手につき合いきれない」というのが筆者の持論です。
近年、腰痛に限らず原因が特定できない慢性的な疼痛に対する研究が進んでいます。「今さら!?」と意外に思われるかもしれませんが、癌や生活習慣病といった疾病に関する研究と比較すると慢性的な疼痛の研究は遅れていると言われているのが実情だそうです。
そして、疼痛の原因が心理社会的要因と考えられれば、心療内科が腰痛治療にかかわることがあるという時代にもなっています。
整形外科をたよって医師と話しをする時間よりも、理学療法士によるリハビリに時間の方が長くなっているという経験をしている人も少なくないでしょうか?
医学の東西を問わず、特に腰痛は日頃から自己管理が重要とされ、最近ではなかば「自分で改善させるもの」が定着しつつあります。
自己管理には姿勢や運動や気分転換などがあります。また、心理社会的な部分としてはストレスを抱えすぎないといったことです。
気をつけなくてはならないのは、インターネットや雑誌などの情報だけを頼りにして、間違った方法では効果がないどころか、悪化させるリスクがあります。
それだけに、定期的に医師はもちろん、鍼灸師・マッサージ師・理学療法士・接骨院などでアドバイスを受けることが望ましいです。
しかるべき人にチェックをしてもらうのも「自己管理」のひとつです。
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