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ツボの紹介・・・寝違い

 朝起きたら首が痛くて動かない、いわゆる寝違いといわれる典型的な症状です。

 

 原因として考えられるのは、寝ている時の姿勢や前日に何かしらの負荷がかかる作業や動作によるものがあります。

 

 基本的には、安静にしていれば1週間もせずに痛みが和らいでくるものです。むしろ、1週間以上経過しても治まらないようであれば別の原因が考えられ、悪化したり腕や手など首(後頸部)以外の部分に違和感が生じるようであれば、なおさら医師の診察を受けた方がよいでしょう。

 

 多くの方が経験されておられるであろう一過性の痛みが生じる寝違いは、筋肉や靭帯を傷つけた炎症に類するものが一因と考えられます。ちなみに、それ以外には頸椎や神経性の原因なども推察されます。

 

 寝違いを生じた直後は、もんだりストレッチしたりするのではなく安静にしなくてはなりません。また、温めるのも良くないです。何しろ炎症を起こしている可能性が高い訳ですから、痛みを助長しかねません。

 

 そうすると、3〜4日もすれば痛みも和らぎ、日常生活に支障はなくなってくるでしょう。そのぐらいになったら首から肩や背中にかけて広範囲にわたって温めたり、やさしめのマッサージをしても良いでしょう。

 

 痛みが変わらなければ枕が合っていない可能性が浮上します。温めたりマッサージなどせずに安静にして、タオルを巻いたり重ねたりして枕の高さを微妙に調整してみて下さい。それでさらに2〜3日経過しても痛みが変わらないようであれば医師に相談した方が良いでしょう。

 

 前置きが長くなりましたのでツボをいくつか紹介します。

 

 まずは「捻挫(にゅうしょう)穴」です。これは、手のひらを地面に向けて腕を伸ばした状態で、肘の頂点(天井方向)を起点に指先へむかって3〜4センチあたり。ちょうど、筋肉が盛り上がっている部分あたりを押した時に独特の痛みが生じる部分です。

 

 そこをぐっと押しながら、首をゆっくり気をつけて痛む方向に動かすと、寝違えの痛みがすうっと抜けませんか?抜けないようであれば、ツボの位置を前後左右に動かして探ってみて下さい。見つけることができたら、そこを押し続けます。長めに押してもかまいません。

 

 つぎに「落枕(らくちん)」です。これは、手を握ってグーをつくり人差し指と中指の間の水かき部分から手首の方へむかって指でなぞって関節を乗り越えたところの凹んだ部分です。ツボの名前からもイメージつくと思いますが、まさに寝違いの特効穴とされています。

 

 最後にツボではないのですが、解剖学的な観点で着目したいのが肩、背中、肩甲骨周りです。ついつい頸部だけに意識が集中しがちになるのはやむを得ませんが、頸部から肩まわりの不快感は全体的なバランスの乱れが原因になっていることもあるからです。

 

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