「血糖値が気になる」は、特定保健用食品”トクホ”の飲食物の宣伝でよく耳にするフレーズになっています。
血糖値を日ごろから気をつけなければならない疾病のひとつには糖尿病があります。
血糖値とは文字通り、体内を流れる血液中の糖(グルコース:ブドウ糖)の濃度のことです。中性脂肪やコレステロールと並んで健康管理の話題になるとよく登場します。
血糖値を下げるためにはインスリン、上げるためにはアドレナリン、グルカゴン、コルチゾール、成長ホルモンといったホルモンが作用します。
糖質は穀類、イモ類、果物、砂糖などから摂取されて、さまざまな酵素の働きによってグリコーゲンという多糖類になり、エネルギー源・滋養源として肝臓や筋肉に貯えられます。そして、細胞レベルで使えるようにするためにグルコース(ブドウ糖)に変えて血液中に入り、全身の細胞に運ばれるのです。
血液中に糖(グルコース:ブドウ糖)が多い状態が”高血糖”で、血液が”濃い”状態になります。分かりやすくいうと、水の量を変えないで砂糖を沢山入れていくと、砂糖水になってドロドロになっていく状態です。
高血糖になると糖尿病、心筋梗塞、肝硬変などを招くリスクが生じると言われています。
適正な血糖値は空腹時で60~110 mg/dl、食後は100~140 mg/dlと言われています。
数値は低ければ良いというものではありません。上述の通りエネルギーとして使われるわけですから、少なすぎると集中力が欠け、無気力、イライラ、キレやすいなどを生じやすくなります。さらに、頭痛、吐き気、めまい、冷や汗などの症状が現れます。
低血糖の基準は60 mg/dlと言われています。食事量が少なかったり、不規則な食事時間、空腹時の激しい運動などで引き起こされがちです。また、お菓子やジュースなどの過剰摂取は、一見すると高血糖になると思われがちですが、低血糖の原因にもなると考えられています。
その理由として、頻繁な糖質や高カロリーの飲食物摂取により、血糖値をさげるためにインスリンの放出を活発にすべく、膵臓が頑張りすぎてしまったあげく、わずかな量でも反応したり、放出しなくて良い時に放出するなどの、機能障害を招くこともあるという報告もあります。そして、それがいわゆる”低血糖症”の一因だそうです。
健康管理のために定期的に検査を受けるのが賢明です。
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