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ゴルフで「肋骨疲労骨折」に注意!

 今の日本で、ゴルフの話題といえば8月4日(日本時間5日未明)に全英女子オープンで日本勢42年ぶりのメジャー優勝を果たした渋野日向子プロに関することばかり。まあ、当然と言えば当然ですね。しばらく渋野フィーバーは冷めないでしょう。

 

 ゴルフは老若男女問わずに楽しめるスポーツの代表格です。しかも、趣味として楽しむ程度であれば、さほど日常的に専門的なトレーニングをする必要もありません。とはいえ、れっきとしたスポーツですからそれなりに筋力、体力は必要で、特に上肢帯の柔軟性や関節可動域の保持が大切です。

 

 また、血圧を急激かつ継続的に上昇させる要素が少ないだけに、高齢者にはもってこいのスポーツといえます。

 

 これからゴルフを始めて間もない人が気をつけないといけない障害のひとつに肋骨の疲労骨折があります。それほど真剣に取り組んでいなくても生じやすいので注意が必要です。

 

 ゴルフのスイングは背腰部、腹横部、上肢帯の運動が要になります。筋肉では広背筋、脊柱起立筋、頭最長筋、外腹斜筋、内腹斜筋、多裂筋、僧帽筋などが主体になって働きます。

 

 そして、それらの筋肉には作用する方向性があります。たとえば右利きでテイクバックの際には、右側の広背筋、腹横筋、内腹斜筋が働き、左側の外腹斜筋、多裂筋、脊柱起立筋、大殿筋、大腿二頭筋が働きます。

 

 すなわち、頚部と背腰部と下肢が捻られた状態を生むのです。むしろ、この”捻り”がパワーになるのですから、これを回避するわけにもいきません。まして、日常の生活にはほとんどない”窮屈な姿勢”に他なりません。

 

 その捻り動作が肋骨に負荷をかけることで疲労骨折を招きやすくするのです。練習量や個人差にもよりますが、ゴルフをはじめて1年以内の人におこりやすいとされています。

 

 年々寿命が延びている日本では、以前にも増して健康寿命が注目されるようになっています。QOL(生活の質)向上の一環としてもゴルフはいい運動になります。

 

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