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ヘッドバンキングと頚椎症

 最近、知人と頚椎症について話しをしている時に、なぜかロックバンド「X Japan」のドラムのYOSHIKIさんの話題に展開しました。

 

 ヘビメタといえば、リズムにあわせて首を前後に大きく振る”ヘッドバンキング”というアクションがあります。それはオーディエンスが楽しむだけではなく、プレイヤーもリズムをとりながらパフォーマンスにもしています。

 

 YOSHIKIさんの演奏を見ると、確かに頸部に負担がかかるであろう激しい運動です。


    ただ、それが手術をするほど頚椎を痛める直接的な原因になったのか否かは分かりません。


    成人の頭の重さは個人差があるものの、体重の約10%程度という目安だったり、約7~8Kg前後になるともいわれています。

 

 実際に同じぐらいの重さの物を持ち上げると、決して軽くはないことを実感できると思います。


    そのうえ、音楽のスピードにあわせて前後に振れば、屈曲と伸展にはたらく筋肉、重力に抵抗する作用など、骨・関節・筋肉・靭帯・神経に大きなダメージが加わるであろうことは一目瞭然です。

 

 お笑いトリオ「ネプチューン」の名倉さんが、昨年に受けた頸椎椎間板ヘルニアの手術後、最近になってうつの症状が現れたため休養に入られたというニュースがありました。(X JapanのYOSHIKIさんの場合は胸椎椎間孔狭窄症だったと思います)

 

 いずれにしても、頚部の神経を障害する痛みやシビレや麻痺などの症状は、大変つらいものとして知られています。


    さらにやっかいなのが、手術をすれば痛みなどの症状が完全に取り除かれるとは限らないところにあります。

 

 激しい運動をしていなくても頸椎に障害がでる人は少なくありません。長い期間におよぶ日常生活の生活習慣、姿勢などが蓄積されることによって生じることもあります。

 

 特に頸椎を痛めるのは40~50歳を過ぎた男性に多いという研究報告もあります。すなわち、加齢にともなって生じやすいものであるともいえます。

 

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