TBSで放送中の日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」で鍼治療のシーンがありました。
鍼治療を積極的に取り入れるスポーツ競技やスポーツ選手は少なくないと言われているのですが、選手のコンディション調整などで紹介されるのは柔道整復師、整体師、スポーツトレーナーが多かったりするので、鍼治療が登場するのは珍しいです。
テレビドラマの「ノーサイド・ゲーム」の鍼治療シーンでは、右膝前十字靭帯損傷を負ったことがある選手が、トレーニング中に不安感を抱いている様子を目にしたチームメイトが、無理やり練習を中断させて鍼治療を受けさせるというものでした。
このドラマは、部分的に「本物志向」の演出にこだわっているため、選手役には実際にラグビー選手だった人を採用するほどです。だから、治療シーンも医師ではなくて鍼師にしたのかもしれませんね(筆者の勝手な推測です)。
ドラマを見ていた人の中には「十字靭帯損傷で鍼治療はないだろう」と思った人もいるでしょうが、十字靭帯損傷は既往歴であって損傷させたわけではないので、治療シーンとして間違いではありません。なぜなら疼痛緩和はまさに鍼治療が得意とするものであり、治未病という観点でとらえると予防目的としても適切です。
薬物使用が厳格なスポーツ界では、痛みを抑える際にやみくもにクスリを服用するのは芳しくありません。そういった時にも鍼治療は心配がいらないどころか、副作用も比較的すくないのでまさに国際舞台で活躍するアスリートには適した施術手段になるのです。
ドラマでの鍼治療シーンはわずか数秒でしたが、鍼治療のシーンを一人でも多くの人に見てもらえる事は、筆者としても大変うれしいことです。
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