睡眠と臓・・・東洋医学的な関係性

 日中は日差しが強いものの、朝と夜の肌寒さは秋の到来を感じる時期になりました。

 

 「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」「芸術の秋」など、秋は何をするにも適した季節のような気がします。

 

 『秋の夜長は、秋の深まりとともに夜の時間が長くなることを表現し、概ね9月〜10月をさすともいわれています。「睡眠の秋」は暑さで寝苦しかった夏とは違い、気温も湿度も睡眠に適した過ごしやすい季節であることを実感します。

 

 睡眠は心身のメンテナンスに大切であることは、このブログでも何度も紹介してきました。どんなに睡眠に適した環境であっても、心身の状態が芳しくないと寝つきが悪かったり、睡眠中に起きてしまったり、早く目が覚めてしまったり、しっかり眠れた感じがしないことがあります。

 

 東洋医学ではこういった状態を総称して「不眠」といいますが、症状によって臓との関係性を疑うことがあります。

 

 まず、不眠そのものは精神や情緒に変調が生じているためで、これを主るのが「心(心包)」と考えられています。そして、日中に忘れっぽい事がともなうと心脾に、睡眠中に夢を多く見ると心腎に問題があると推察することがあります。

 

 その他、寝つきが悪いのは「脾胃」、中途覚醒は「心肺」、全く眠れなかったり夢を多く見ると「肝」、早く目を覚ますと「腎」、昼に眠くなると「脾」などと捉えることがあります(臨床では問診、脈診などを行って判断します)。

 

 一年を通じて、心身のメンテナンスに適した季節に、生活習慣の見直しをするのも悪くないかもしれません。

 

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