東洋医学と人体の陰陽

 陰陽学説は東洋医学の基本であり、大変奥が深い哲学です。

 

 陰と陽は、相互が制約と対立しあってバランスを保つものと考えられ、人体も陰と陽に分ける事が出来ます。そして、陰陽のバランスが崩れると心身に不具合が生じるというものです。

 

 非常に簡単ではありますが、陰陽についての詳細は専門書におまかせします。

 

 東洋医学を身近に感じて欲しいので、ここからは筆者なりの解釈を紹介します。

 

 人体における陰とは「補」「供給」にかかわるものではないかと考えます。例えば現代的には血液と解釈されがちな「血」は栄養を供給する働きをします。

 

 陽は「消耗」「活動」にかかわるものではないかと考えます。例えば「汗」ですが、東洋医学的には血から生成される「津液」に分類され、さらに津液は「津と液」に分けられて、津は「陽」で液は「陰」に属します。すなわち汗は陽になります。

 

 左右は筆者の解釈では無理が生じます。なぜなら、左が「陽」で右が「陰」だからです。

 

 左利きよりも右利きの人の方が多いです。ですから「活動性」でイメージすると左よりも右の印象があるので右が「陽」ではないかと考えますが逆にです。これには方位が関わっていると言われています(北を背にして南を向いた場合、太陽が昇る(陽)東が左で、太陽が沈む(陰)西が右)。

 

 「なぜ?」が多いのも東洋医学の学問的基礎の特徴といえますが、心身の健康を保つには、バランスを整えることが重要という考え方は、医の古今東西を問わずに共通しているというのも不思議なものです。

 

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※リライト:2022/03/05