日常生活の活動とQOL向上

 日常生活に必要な、最低限の身の回り動作をADLといいます。そして、ADLの程度を評価するバーセルインデックスとFIM(機能的自立評価法)というものがあります。

 

 これらは主に、高齢者や障害者の機能的評価を健常と比較することが目的にあります。

 

 日常生活に必要な動作には歩行、階段昇降、排尿、排便、食事、更衣、入浴などがあげられます。また、コミュニケーションも必要です。

 

 介護保険サービスを必要とする人は、要介護(支援)の申請をし、後日に審査を行って認定を受けなくてはなりません。その審査においても、日常生活の活動状況のチェックが求められます。

 

 ADLの評価の目安になるのは「自分でできる=自立=介助者不要」「何もかも自分で出来るわけではない=一部介助=介助者必要」「自分でできない=全介助」などに大別されます。

 

 超高齢社会の日本では、介護をとりまくさまざまな問題が浮上しています。インターネットで検索するだけでも「老老介護」「認認介護」「介護ハラスメント」などさまざまな言葉がヒットします。

 

 これらは、決して大げさではなく、いたずらに危機感をあおるものでもありません。れっきとした現代社会の実態といえます。

 

 介護の状態を永久になくすことは現実的に不可能ですが、QOLの観点で考えればケガや病気などによって回避出来ない事情を抱えてさえいなければ、ある程度先送りしたり進行を抑制することは可能です。

 

 それは日頃の生活習慣です。特に食事、睡眠、運動は健康を維持するうえで大切です。さらに、血圧や体重などの定期的な健康チェックをすることをおすすめします。

 

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