股関節から足指までの施術だけでも、肩こりや腰痛がやわらいだという経験をした人はいませんか?それは気のせいだけではないと筆者は考えます。
ふくらはぎは「第二の心臓」などともいわれるほど、特に下肢から心臓に向けての循環器系に重要です。足の指や足の裏の形状、タコや魚の目などは、これまでにもブログで紹介した通り、意識にのぼらないレベルで身体のバランスを保つうえで影響します。
今回は解剖や生理学といった医学的な見解よりも、筆者の鍼治療、マッサージ治療による臨床経験を紹介します。
スポーツやフィットネスでのエキササイズやトレーニングで、疲労や痛みの解消を目的にする患者さんのほとんどは、足に何かしらの違和感があります。
たとえ主訴が「肩を痛めた」「腕を痛めた」であったとしても、下肢を触診すると必ずと言っていいほど、必ずと言ってよいほどどこかに「痛っ!」「なんでそんなところが痛む?」といった声があがります。
それは、スポーツとは縁がない人でも同じ事がいえます。すなわち、おおむね患者さんの誰もが下肢に何かしらの不快感を抱いているのですが、不調を訴える「優先度」が低いので、触診ではじめて意識レベルにあがるのではないでしょうか。
痛みなどの不調が生じると、無意識のうちに感覚が伝わりづらい体勢や動きをとってしまうものです。ですから「不調がない」と感じるのは当然ですが、筆者のように他人に触れられたりすると自分ではどうしようもないので、痛みなどの症状に現れるものです。
腰の痛みや背中の痛みなど、地面に近い部分のゆがみが原因になっていることも少なくないのです。
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