肩こりは日本人特有の疾病なのでしょうか?
欧米人には肩こりという症状や概念は存在しないといった話しを聞いたことがあります。また、中国においては身体が強直する「痙」の範疇に入ると考えられるらしいものの、日本人が訴えるような感覚とは微妙に異なるといった話しを聞いた事があります。
日本人にも肩こりの感覚を経験したことがないという人がたまにいます。
痛みやだるさといった感覚は他人には分からないものです。機械的に計測する装置も開発されていますが、必ずしも自覚と合致しているわけではないでしょう。
筆者が医療英会話を学んでいたとき、イギリス出身で日本在住6年になる担当の先生に肩こりについてたずねたところ「どうやら日本人が訴える症状は、イギリスでいう僧帽筋の痛みやだるさと一致するような気がする」との回答でした。
表現とは難しいもので、国によって特有の意味や概念があったりするものです。そういう観点でみると、「こり」という症状に該当する言葉がないだけの話しかもしれません。
事実、外国人の肩をもむ時、こりを見つけてそこをもみほぐすと「気持ちいい」と言います。筆者からみれば、その人の国の言語に「こり」に該当するものが存在しないだけのように感じます。
とはいえ、考えれば考えるほど「こり」の感覚が説明しづらくなっている自分がここにいます。
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