痛みやシビレの原因の中でも、首から腕にかけての症状は特にさまざまな原因が考えられます。
そのため、検査方法がいくつもあることで知られているので一部を紹介すると、「ジャクソン」「スパーリング」「肩押し下げ」「イートン」「アレン」「モーリー」「アドソン」「エデン」「ライト」「ハルステッド」「ルース」。
色々ありますが、これでも一部なのです。ちなみに、いくつかは同じ原因を探る目的なので、必ずしも同時に行う必要性はありません。どのような症候が推察されるかというと、胸郭出口症候群(斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群(小胸筋症候群))、頸椎症性神経根症、頚部椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、腕神経叢損傷などが一例になります。
検査方法の中でも注意する必要があるものに「ジャクソン」「スパーリング」があります。これらは、頸椎に直接的な圧が加わるため、チカラ加減をあやまると悪化させてしまう危険性があります。施術者にもよりますが、他の検査をおこなった結果、重複する症状があらわれているために、原因部位の絞り込みをする目的で行うことはあります。
患者さんの訴えで比較的多いのは胸郭出口症候群を疑うものです。なで肩の人や、重い荷物の上げ下げを繰り返す運動が多い人に生じやすく、腕神経叢部を押すと上肢に痛みを訴えます。
テストには「アドソン」「アレン」「モーリー」「ルース」「エデン」「ライト」「ハルステッド」などがあります。胸郭出口症候群は肋鎖症候群、小胸筋症候群、斜角筋症候群などの総称のため、絞扼などの障害を受けている部分の鑑別方法が異なるのです。
これら頸部から上肢にかけての痛みやシビレを緩和させるのに、鍼灸やマッサージによる治療は適している症状とされています。とはいえ、慢性的であったり状態が悪化しているようであれば、まずは病院で診察を受けるべき症候でもあることは申し上げるまでもありません。
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