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元タレントの田代まさし氏、また逮捕され・・・

 元タレントの田代まさし氏が、覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕されたとテレビやインターネットで6日、複数のメディアが一斉に報じました。

 

 かつて人気を誇ったボーカルグループのシャネルズ(後にラッツ・アンド・スターに改名)は、当時の日本芸能界としては数少ないジャンルとパート構成に加え、インパクトのある装いと高い歌唱力で幅広い世代から支持を得ました。田代まさしさんは、メンバーの一員としてだけでなく、バラエティー番組などでも活躍していました。

 

 今回の逮捕を「4度目」あるいは「5度目」と報じるメディアがあり、再逮捕回数の表記にブレが生じるほどの再逮捕回数におよび、インターネットニュースのコメントには、もはや「同情」とも受け取れる内容も少なくありません。

 

 薬物はたった一度が「命取り」になります。「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?」という衝撃的なコピーを目にしたことがある人もいるでしょうが、まさにその通りです。

 

 薬物依存の悲劇は申し上げるまでもありません。というよりも、その恐ろしさを紹介するサイトは山ほどあります。その中には医学的な見解だけでなく、苦しみを味わった薬物依存経験者の体験談やメッセージも多くあります。

 

 かつてドキュメンタリー番組か何かで、とある常習者が「好きでくりかえしているわけではない」という主旨の発言をしていたのを思い出します。同情するわけではありませんが、脳が快楽感やストレスなどの苦痛からの解放感としてとらえることは、脳が記憶してしまうという現象については否定できません。

 

 まさにそれが薬物の怖いところなのです。

 

 ちなみに、医師が処方したりドラッグストアで販売されている薬でも、依存症になる可能性はゼロとは言い切れません。常習性の起因となるメカニズムは違っても、痛みや辛さから少しでも解放されるのであれば、薬に頼ってしまう心理は分からないことではありません。

 

 それがエスカレートしたり欲求を抑制できなくしてしまうほどの効果をもたらす物質や成分が含有されていると、強度の依存に発展してしまうわけです。

 

 同じ日に、スノーボード選手の国母和宏氏が大麻取締法違反の疑いで逮捕されたと多くのメディアが報じました。この件に関しては、外国からの密輸の疑いということなので、田代まさし氏の逮捕理由とは事情が異なるものの、個人的な使用目的であれ売買目的であれ、一般人が簡単に入手できる環境が世の中に存在するかぎり、根絶は難しいのかと考えると残念な気持ちになってしまいます。

 

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