冷えは万病のもと

 最低気温が1ケタ台でも驚かなくなってきました。10〜11月にかけて暖かい日が続いたためか、やけに寒く感じますが、ほぼほぼこんなものだそうですね。

 

 「冷えは万病のもと」なんて言われることがあります。カゼをひきやすくなったり、血行が悪くなるなど、寒さと体調不良は連動している印象です。

 

 低体温と冷え性は違います。低体温は文字通り体温が低い状態ですが、冷え症は症状のことをいいます。冷え症は女性だけのものと考えられがちですが、男性も少なくありません。

 

 体を温めるには内側からと外側からがあります。内側からとは主に生活スタイルによるもので、運動や食事などによるものです。

 

 外側からとは、主に物理的なものによるもので入浴、ヒーター、使い捨てカイロなどがあります。

 

 ちなみに、鍼灸治療院などでは赤外線、ホットパック、灸、超音波、パラフィンなどが使われます。

 

 急性の炎症をのぞき、体を温めて悪い事はほとんどありません。ただ、温め方の理想は物理的に外部からではなく、内側から温める事で、その中でも運動です。

 

 運動は血行促進が計られ、細胞の活動を活発にし、筋力の低下を抑制する効果が期待できます。

 

 注意した方がいい事は「重ね着」です。寒いとついつい何枚も重ねますが、特に体を締め付ける素材は血行を妨げるリスクが生じます。また、重量の負担が肩こりの原因にもなります。

 

 とはいえ筆者は「過剰な温めは良くない」とも言います。たとえば手や足は体温のセンサーにもなっているとも考えられています。ですから、手袋や靴下を身につけなくても無理なく過ごせる環境であれば、身につけないに超したことはありません。

 

 寒い季節は細胞レベルでは体温を保つために活動が活発になります。何もしていなくても、エネルギーが使われるし、空気が乾燥すると皮膚のバリア機能も低下します。

 

 何かとコンディショニングに気を使う季節ですが、自分流の「温め方」が見つかればそれだけも気が楽になるのではないでしょうか。

 

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