政府が新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に備える「基本方針」を25日に発表し、その内容を多くのメディアが報じました。
筆者が「その通り!」と納得できたのは、「基本方針の内容」ではなく、ポータルサイトに掲載された「基本方針を伝える記事」に対する、ネットユーザーのコメントです。
特に「政府の丸投げではないか?」に類する声が目立ったような気がしたのは筆者だけでしょうか?
テレビのワイドショーでは、コメンテーターとして登場する医師や学者や大学教授といった有識者らが、予防対策や今後の見通しについて、互いの見解を否定するかのような発言をしたり、自身のブログに書き込みをするなどといったことまで散見するような状況です。
さらには、予防対策のデマ情報のチェーンメールが拡散されているようで、これでは「正しく恐れる」の、何が「正しい」のかすら分かりませんね。
未だに、わずかなカゼ症状ぐらいでは「PCR検査」すらまともに受けられないようなので、政府発表の基本方針によって「自分の身は自分で守るしかない」ということを改めて認識させられたような気がします。
先日もブログに書きましたが、「睡眠と笑い」は無理なく率先して取り組みやすい「防衛策」のひとつになるのではないかと、あくまでも筆者の持論とはいえ、真剣にそのように考えています。
今回はそれに加えて東洋医学的な観点での取り組みも検討してみてはどうかと思います。
例えば、ウイルス感染を「恐れすぎる」と腎の機能に影響を及ぼす可能性があります。腎は精を貯蔵するため、腎精が不足するということは精が虚する(精虚)と同義とされています。(注:東洋医学でいう「腎」は、解剖学の「腎臓」のことではありません)
精は生命を維持する基本的な物質で、気や血に化生して人体の組織や器官を滋養する働きをします。
腎に蓄えられる精は、臓腑の生理機能を発生させる原動力(臓腑の気)となる「原気(元気)」を化生するので、腎が虚すると原気(元気)の不足を招くことがあります。
また、腎には納気という自然界から気を取り込む(吸気)の作用にかかわります。すなわち、腎気が虚すると納気が弱まることで、吸気の補助が出来なくなり、呼吸を司る肺の機能にも影響をおよぼすことがあります。その結果、気の化生が十分に行われず、腎の気も弱まることで原気(元気)を化生することが出来なくなるという、悪循環を招く可能性があります。
すなわち、肺炎を引き起こす新型ウイルス(COVID-19)を恐れすぎると東洋医学が唱える臓腑の生理特性通りの「悪いシナリオ」を描きかねないのではないかというのが、筆者の独自見解です。
不要不急の外出は控え、外出先から帰宅したら手洗いとうがいをし、外出する時にはマスクをするといった対策のもと「大丈夫!」と、明るく元気に生活する気の持ちようも大切ではないかと思います。
そして、免疫力向上や体のメンテナンスに東洋医学による鍼やマッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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