· 

ツボの紹介・・・常用穴とは

 治療を行う際のツボ選びのことを「配穴」または「取穴」などと呼びます。マッサージ、鍼、灸による治療において、ツボ選びは期待する治療効果に大きく関係します。

 

 東洋医学的な考えのもとでツボを選ぶにしても、伝統的な理論に基づくもの、中医学的な穴性で考えるもの、長期にわたる臨床経験によるものなど他にもいろいろあります。

 

 その中でも、治療時にあらわれている症状を軽減させることを目的に特定の兪穴を選ぶことを「対症配穴」と呼ぶことがあり、そこで常用されるツボのことを「常用穴」などと称することがあります。

 

 たとえば・・・

【発熱】   合谷、曲池、外関、大椎

【めまい】  百会、太衝、太陽、風池

【不眠症】  神門、三陰交

【腹痛】   内関、公孫、足三里、上巨虚

【生理痛】  関元、三陰交、足三里、地機

【悪心・嘔吐】内関、足三里、中脘

 

 同じ鍼師やマッサージ師とはいえ、基礎にする学問や流派(術式)によって治療方針が変われば、配穴も違ってくるものです。そんな中でも上述の常用穴は、理論的あるいは経験的な両面で、該当する症状にそれなりの治療効果が期待できるものとされています。

 

 施術にあたっては「補法・瀉法」といった術法も大切な要素になるので、ツボを単に刺激するだけと筆者ら鍼師やマッサージ師が行うのでは、期待する効果の現れ方が違うのは当然です。

 

 とはいえ、突発的なセルフコンディションで知っておいて損はないと、筆者は考えています。

 

【関連リンク】

つぼ-ツボ-経穴

芸能-スポーツ

頭痛-首こり

腰痛-肩こり

ヒント-生活の質の向上