鍼やマッサージが国家資格だということはあまり知られていません。また、伝統的な東洋医学をウサン臭く思っている人も少なくありません。
そこで、過去の国家試験でどのような問題が出題されたことがあるかを一部紹介します。 今回のテーマはED(勃起障害)です。
問)勃起障害(ED)に対し、流注を踏まえて施術する場合、最も適切な経脈はどれか?(第19回 はり師・きゅう師国家試験)
答)足の厥陰経(陰茎は肝、腎、陽明と関係すると考えられています)
問)命門火衰による陽萎に対し、経脈を考慮した施術を行う場合、最も適切な経脈はどれか。(第20回 はり師・きゅう師国家試験)
答)腎経と任脈(命門は腎陽のことで、腎気が弱くなると精血が不足して陰茎を補えなくなると考えられています)
問)房事過多が原因となる陽萎の患者に対して補うべき最も適切なのはどれか?(第21回 あん摩マッサージ指圧師国家試験)
答)腎精(房事過多とは性行為、陽萎はEDの意味。精を消耗することがEDの原因のひとつと考えられています)
ここでは詳細な解説は省略しますが、東洋医学はれっきとした学問であり治療原則や治療方針の考え方が存在することをご理解いただけたのではないでしょうか。
医師から原因不明と言われる症状などでお困りの方で、東洋医学的な治療を経験したことが無い人は、鍼やマッサージの治療を試してみることをおすすめします。
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