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子供への施術・・・国が認める鍼・マッサージ

 鍼やマッサージが国家資格だということはあまり知られていません。また、伝統的な東洋医学をウサン臭く思っている人も少なくありません。

 

 そこで、過去の国家試験でどのような問題が出題されたことがあるかを一部紹介します。

 

 今回のテーマは子供向けの施術で「小児鍼」です。小児鍼は、鍼やマッサージを業にするうえで宣伝広告に用いることが許可されている数少ない言葉のびとつになっているぐらい、国に認められた施術とも言えます。

 

問)「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。鍼灸治療は初めて」患者の仙骨部に施灸する場合、最も適切なのはどれか。(第24回 はり師・きゅう師国家試験)

答)知熱灸(小児がはじめて受けるということで、まずは低刺激が好ましいと考える)

 

問)小児疳の虫に対し、伝統的に行われてきた施術部位はどの高さの線上を結んだ棘突起下にあるか。(第14回 はり師・きゅう師国家試験

答)肩甲棘内側端(該当する場所のツボ名は「身柱」)

 

問)5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。日中は尿意切迫がある。最も適切な施術はどれか。(第20回 あん摩マッサージ指圧師国家試験)

答)仙骨部への接触鍼(小児への鍼治療は、基本的に接触鍼という刺さない鍼を用いる。ちなみに、小児夜尿症に対するあん摩マッサージ指圧の技法としては、仙骨部への指顆軽擦法、手掌圧迫法、指頭叩打法などもあります)

 

 ここでは詳細な解説は省略しますが、東洋医学はれっきとした学問であり治療原則や治療方針の考え方が存在することをご理解いただけたのではないでしょうか。

 

 医師から原因不明と言われる症状などでお困りの方で、東洋医学的な治療を経験したことが無い人は、鍼やマッサージの治療を試してみることをおすすめします。

 

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