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美容鍼、鍼の本数と効果

 美容鍼は施術者が基礎にする理論や施術方針によって、鍼の本数、刺鍼部位、刺す深さなどが異なるものです。

 

 その中でも特に関心が高いのは本数ではないでしょうか。一時期、まるで競うかのように顔一面に鍼を刺す画像をネット上で見かけましたが、最近はかなり落ち着いてきた(?)ように見受けられます。

 

 では、鍼の本数と効果は関係ないかというと、決してそうではないと考えます。特に「創傷治癒」などと呼ばれることもある、いわゆる傷ついた皮膚を修復しようとする作用の理論に重点を置く施術者は、鍼の本数が比較的多い傾向がみられます。

 

 一方、神経の「反射作用」という考えの施術者の場合は、本数を少なめにして主要な神経の走行上に鍼をする傾向がみられます。

 

 どの理論や手技にも一長一短があります。 

 

 筆者はさまざまな理論や手技を学ぶだけでなく、美容鍼を得意とする治療院や先生の施術を患者として受けました。鍼の本数の多い少ないは、期待する効果によってある程度関係性があるというのが筆者なりの結論です(特に本数が多い場合)。

 

 当院で大切にしているのは理論や技術の押しつけではなく、お客さんのコンディション(皮膚の状態だけではなく、年齢や全身の健康状態なども含める)や施術経験、刺激の感受性などを考慮した、お客さんに合わせたオーダーメイド型という独自の理論(スタイル)を築きました。

 

 すなわち、患者さんの要望を尊重したうえで、鍼の本数を調整するというのが、当院の方針です。 

 

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*リライト:2020年8月26日

筆者自身が患者として受けた一例
筆者自身が患者として受けた一例