新型コロナウイルス(COVIT-19)の感染予防対策にともなう外出自粛規制が大幅に緩和され、先週末は混雑した観光地も少なくなかったようです。
知人の鍼灸師・マッサージ師と、鍼やマッサージの施術中における感染予防対策について意見交換をしたところ、意外な言葉が返ってきたのは「フェイスガードやグローブはやりすぎでは?」という見解でした。
なぜ筆者が「意外」と感じたかというと、飲食店など大人数が集まって賑わう環境ではないものの、鍼灸や整体・接骨・マッサージ店に近い屋内環境のエステや美容院ですらフェイスガードやグローブをしているお店が少なくないくらいですから、「やりすぎ」とまで言われると思わなかったからです。
当院ではフェイスガード+マスク+帽子+グローブを着用して施術を行っています。
知人の考えは「やりすぎると、患者さんを余計な緊張感をあたえる」「グローブをすると指先の感覚が鈍る」「鍼の操作性が悪くなる」などで、その知人の友人にも同じ考えの人がいると言っていました。
インターネットでチェックするかぎりでは、当院の感染予防対策は最高レベルに近いものなので、確かに患者さんの中には緊張感を抱く人がいるかもしれません。しかし、鍼やマッサージは医業なのですから、衛生対策に「やりすぎ」はないと考えています。
多くの職種には、各々の業界が定めるガイドラインが設けられています。とはいえ、最終的には施術者の意識に委ねられると言えるのではないでしょうか。
とりあえず、新型コロナウイルスの予防法や治療法が開発されていないからこそ、現時点では可能なかぎりの対策はすべきではないかというのが当院の考えです。
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