健康肌の敵は「乾燥」「摩擦」「紫外線」に集約されていると筆者は考えています。乾燥と紫外線は今にはじまったことではありませんが、マスク着用による口まわりの摩擦はかつてないほどのストレスになっているという人も多いことでしょう。
マスク着用と肌荒れについて、TVのワイドショーでも取り上げられているのを観ましたが、皮膚科の医師によって見解が異なるようです。「あまり関係ない」とおっしゃる医師もいましたが、個人的には「関係ある」ととらえています。
実際に筆者自身の場合、口の下あたり(オトガイ、マリオネットラインや梅干しシワのあたり)がわずかに赤くなっているのは、マスク以外に原因が考えられないためです。
乾燥対策は保湿になります。保湿成分を含む化粧品などを塗るのもいいですが、人体に備わる保湿成分を最大限に活用することも大切です。たとえば、石鹸やクレンジング剤で肌をゴシゴシ洗うと、皮膚のバリア機能を壊しかねません。
「冬でも紫外線対策は必要?」と疑問を抱いている方がいらっしゃいますが、紫外線は量に違いはあっても一年中受けています。
神経質になりすぎる必要はありませんが、外出して長時間日光を浴びる時だけは日焼け止めや同様の成分を含む化粧品を使う事をおすすめします。
これら「三敵」に対して、美容鍼が直接的な働きかけになるかと言えば、いささか疑問です。しかし、細胞の活性化や血液やリンパの循環を促すことでシミやシワの進行を穏やかにする効果が期待できると考えています。
※リライト:2021/07/09、2022/07/19