マッサージはマッサージでも・・・

 年に一度はマスコミに取り上げられるといってもいい、マッサージに類する施術行為者にかかわる、うれしくない話題。

 

 直近では「自称”整体師”」にかけられた、わいせつ行為の容疑があります。筆者個人的には同業者という認識はありませんが、世間一般では一括りにされることがあることに、いささか複雑な思いがあります。

 

 

 これまでにもブログに「マッサージとは」「マッサージ師とは」といったテーマで何度か書きましたが、エステティシャンや美容師や整体師やカイロプタクティクスはもちろん、柔道整復師や作業療法士や理学療法士ら医療関係従事者もひっくるめて、「医師の指示なくマッサージと称する施術(治療)行為が、法律で認められているのは”マッサージ師”の国家資格を有する者」だけです。

 

 整体師にまつわるニュースは、いつもネガティブな内容が多いような気がするのは筆者だけでしょうか。

 

 コロナ禍の現在、密を避けるためにプライベート空間(「ぼっち」や「ソロ」)を求める人が増えていると聞きます。

 

 実際、マンションの一室で営業している当院の患者さんの声にしても、コロナ禍以前は「ガチで部屋じゃないですか!」といった、どちらかと言えば、あまり喜ばれない印象として受け取れる声もありましたが、最近では「あえて他人(他の患者や施術者)と会わない場所を探していた」「ここだから安心」という声が少なくありません。

 

 そういった状況で、今般の「わいせつ行為の容疑」なんかで整体師がクローズアップされると、プライベート空間に不信感を抱く人があらわれても不思議ではありません。

 

 まして、整体師とマッサージ師を一緒くたにされてしまっては、もはや「残念」を通り過ぎて「迷惑」なことです。

 

 職業選択の自由はそのままに、せめてマッサージに類似する行為の呼称(「●●(式)マッサージ」など)」や術式などを、国家資格者とそれ以外で区別できるようにして欲しいとすら思ってきます。

 

 さらに厳密にいえば、病院やクリニック、リハビリテーションの理学療法室などにおける理学療法士や作業療法士や柔道整復師の手技による施術にしても、本来はマッサージ師の職域にして欲しいとすら感じています・・・話しが少々脱線しました。

治療のマッサージができるのはマッサージ師!
治療のマッサージができるのはマッサージ師!