笑いでセルフメンテナンス

 

 「笑い」が人体におよぼす影響について、医学的に研究されていることがあることはあまり知られていません。その中でも特に免疫力の調整作用にかかわりが深いのではないかと考えられています。

 

 人間には人体を一定の状態(環境)に保つように働く作用が備わっています。このことを「生体の恒常性」あるいは「ホメオスタシス」といいます。そこに深く関わるのが自律神経、神経伝達物質、ホルモン、各種細胞などによる複雑かつ複合的な連携になります。

 

 そして、これらの調整や賦活には、睡眠、休息、運動、生活環境、ストレス、飲食物などが影響するため、自身の意識次第で取り組めることがあると考えられています。その一つに「笑い」があると考えられています。

 

 また、笑いのきっかけ(落語や漫才など)がなくても、笑顔をつくるだけでも脳への刺激やNK細胞の活性化が図られるのではないかという報告もあります。顔面を司る主な神経は顔面神経と三叉神経で、いずれも12ある脳神経のひとつかだらではないだろうかという報告もあります。

 

 気分が晴れなかったり、体調がすぐれない時こそ、なおさら笑顔を意識してみてはどうでしょうか。