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美容鍼、皮膚とストレス

 「ストレスも肌荒れの原因」なんて言われる事がありますが、医療や美容に携わっていなければメカニズムまでは知らないという人がほとんどでしょう。

 

 いくつか考えられているうちのひとつに副腎皮質ホルモン(グルココルチコイド)との関係があるという報告もあります。

 

 人体がストレスを感じると脳に信号が伝わり、視床下部-下垂体を介して副腎に副腎皮質ホルモンの分泌を促す物質が出されます。

 

 グルココルチコイドの作用を一言でいうと、体を「戦闘モード」にするものです。戦闘モードにするために体内で生じる変化はさまざますぎるので、ここでは割愛させていただきますが、皮膚の角層におけるバリア回復機能が低下するという調査報告があります。

 

 皮膚の重要な役目のひとつがバリア機能にあります。皮膚の最表面にある角層はただの垢(アカ)ではなく、さまざまな外的刺激(乾燥や紫外線も含む)や細菌やウイルスの侵入を防ぐ最前線の役割りをしています。

 

 ですからバリア機能がいかに大切かお分かりでしょう。

 

 皮膚は常に外的(環境など)あるいは内的(情動など)のストレスを受けています。

 

 ホメオスタシス(内部環境の恒常性)といった生命活動維持の働きを補ううえで、飲食物や化粧品などでするのもいいですが、まずはストレスを溜めすぎない意識の持ち方や生活習慣の見直し、自分なりのストレス解消法を見つけるのが大切ではないでしょうか。