熱かったり冷たかったり、辛い物を口にしたりすると痛みに似た感覚が生じます。
これは生体が温度や浸透圧といった何かしらの物理刺激に反応する受容体が存在するためです。
その受容体はTRPチャネルと称されるもので、反応する温度や刺激の種類によっていくつかに分類されています。TRPチャネルの研究に取り組み、製品開発に活用する業種のひとつに化粧品メーカーがあります。
どういった作用をもたらすかというと、清涼感を与えたり、ヒリヒリするような痛みに似た感覚を抑制するなどの効果が得られると言う訳です。
TRPチャネルのひとつにTRPM4というものがあり、これが「美肌効果」が期待できるというのです。美肌効果といっても抽象的でいろいろですが、TRPM4の活性化は抗炎症(炎症をおさえる)という観点で効果的と考えられています。
そのメカニズムについては、TRPチャネルの研究と商品開発を積極的におこなっている株式会社マンダム(本社:大阪)のホームページで掲載している「トリップチャネル・ティップス~TRPチャネルの秘密(https://www.mandom.co.jp/gallery/contents02/article01.html)というページが分かりやすくて、筆者的にはおすすめです。
人体に備わる美容と健康に作用する機能は、他にも沢山あるのでしょうね。