整体師、柔道整復師、鍼師、マッサージ師といった施術者の「脅し」とも受け取れるようなアドバイスに怯える患者さんがいます。
当院の患者さんにも、他の治療院で「背骨が曲がっています」「こんなに筋緊張がひどい人は見たことがありません」「このままでは関節が動かなくなりますよ」なんて事を言われたと訴える患者さんが少なくありません。
さらに特定の疾患名を告げられたという患者さんもいますが、確定診断ができるのは医師だけですから、そもそもその施術者はアウトです。そして、それらが人気の治療院であったり、ベテラン施術者に言われたとなれば、なおさらタチが悪いですね。
そういったアドバイスが、再来院を促す一種の「営業トーク」だとすれば、医業類似行為の同業者としてディスるつもりはありませんが、道義的あるいは法的に限りなく「ブラック」に近いことは、業界に対する不信感を招きかねないので迷惑な話しです。
とはいえ、本当に何かしらの疾患が疑われたり、あまりにも患者さんが不安がるようであれば、医療機関に相談してちゃんと検査を受ける事を促すのも我々の役目だと筆者は考えています。
もちろん医師だってパーフェクトではありません。専門でないとなおさら判断が出来なかったり、分からないことだってあります(だから、セカンドオピニオンは大切です)。